2015年 ブロメリアの季節 vol.2



vol.1 からの続き。

Dyckia 'Snaggle Tooth'
ディッキア・スナッグルトゥース

歯が不揃いに生えていることを乱杭歯(らんぐいば)というそうですが、snaggle tooth とはまさしくそれを指すようです。
が、見たところ綺麗に刺も生えていますので実際のところは乱杭歯とは言えなさそうですね。どうでもいいですね。

葉と刺のふちが赤く色付いてきました。

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Deuterocohnia brevispicata
デウテロコニア・ブレビスピカータ

全然発根しなくて諦めかけたところで発根したもの。
半年以上かかりました。
おかけで外葉から徐々に枯れていき、大きかった草体も小さくなってしまいました。
新葉が動いているのですが、成長はディッキア同様早いのでしょうか?
今年の動きが楽しみな一株。

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Dyckia sp. (Goiás)

ブラジルのゴイアス州原産とされる未記載種。
細葉に細めの刺が密に伸びています。多少色付いてきました。

今年の成長が楽しみな未知のディッキア。

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Dyckia ‘Southbay’ cv. ‘Tibor’
ディッキア・ タイバー(ティボール?)

Bill Baker氏作出の交配種。
いまいち発音がわからないのですが、
英語だとタイバー、スペイン語だとティボール、でしょうか。

Dyckia ‘Southbay’ からの園芸品種。
発根した後に調子を崩して養生中です。

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Dyckia 'Sawfish'
ディッキア・ソウフィッシュ

屋外に出してすぐに色付きました。
露出した刺がピンク色に染まっています。

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Dyckia fosteriana
ディッキア・フォステリアナ

ずっと欲しかったディッキア・フォステリアナを去年の暮れに入手。
フォステリアナは様々な姿形のものが出回っていますが、ピンとくるものは殆どなく、どれも胡散臭いものばかりなので手を出さずにいました。

冬場の管理で中心部が徒長していますが、気にするほどではないです。

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温室内では Billbergia 'La Noche' が開花間近。
これまで見てきた花の中でこんなに肉厚な花はなかったと思います。


Billbergia nutans の花。
別名ヨウラクツツアナナス。数少ない古く(昭和時代)から日本でも栽培されてきたブロメリア。 
外花被はストライプに彩られていて大変美しい花です。
この種は耐寒性が高く、関東以南であれば屋外で容易に越冬できることが知られています。アルゼンチンまで自生地が及んでいるらしく、耐寒性が高いのはそこに起因しているのではと予想されます。

 
温室内へ来客がありました。

Blitopertha orientalis
ブリトペルタ・オリエンタリス
和名:セマダラコガ

 yanaさんから情報を頂きました。
昆虫のことにもちゃんと知識を深めていきたい今日この頃。
色んな作用がはたらいて、植物も生きています。

植物を育てるだけなら、よく観察して水やりをすれば出来ます。
自生地の環境なんて知らなくても育てられます。

だけど、掘り下げていけば自生地の環境(動植物相)や、学名の由来、共生する菌類のことなど本当に色んなことが関係していることが少しずつわかってきました。
園芸は人類の歴史でもあるんですね。

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